ギフテッドの特徴
全米ギフテッド教育協会によると、ギフテッドの子供たちの特徴として以下の項目が挙げられてます。
- 何年も先の学年レベルの教材を理解する能力を持つ。
- 学習習熟が速く、反復学習の必要がない。
- 旺盛な好奇心を持っている。
- 特定の事柄、トピックに特別な興味を持っている。
- 創造性に富み、アイディアや表現方法が多彩である。
- 風変わりまたは大人びたユーモアのセンスを持っている。
- 年齢不相応な感情の深さと感受性がある。
ギフテッドと認定されるには、これら全てに当てはまるという訳ではありません。
これらの特徴に少なくとも一つ以上該当すればギフテッドとして注視し、ギフテッドとして才能が開花するよう、育んでいく努力が必要だということです。
一般的に皆様がお思いになるよりも、ギフテッドはかなり幅広い解釈が用いられています。

ギフテッドは後天的に育てうる能力!
ギフテッド教育の大家、レンズーリ博士は、「ギフテッドとは発展しながら形成されていくものであり、ポテンシャルのある子どもたちは励ましと時間、努力によってギフテッドに育てられていくものである。」としています。
もちろん先天的に並外れた能力を持ち合わる「超天才的」なギフテッドもいますが、ギフテッドの「資質」のある子どもたちがこの3つの要素を伸ばしていく中で、顕著なギフテッドとして後天的に完成される子どもたちも沢山いるのです。
私が勤務していたギフテッド教育に特化した私立学校では、入学の時点で必ずしもこの三つの輪の真ん中に属していなくても、そのポテンシャルがあると認められた子どもたちは入学が認められていました。
学校でギフテッドとして教育されていく中でその才能を伸ばし、本格的なギフテッドとして開花していく子供たちも大勢いました。
特記すべきこととして、学校では教員の指導や課題だけではなく、むしろ子供たち同士がお互いの才能を認識しあい、刺激を与え合いながら総合的にIQもEQも高め合っていったのが印象的でした。
また、追々お話していきますが、これらのギフテッドの生徒の中には、ADHDやアスペルガーとして認められているお子さんが多いのです。
日本では発達障害というとネガティブな響きがつきまといますが、実はギフテッドの生徒さんには発達障害を持ち合わせる生徒さんが多いのです。
発達障害をネガティブに捉えるのではなく、ギフテッドとしての長所に焦点を当て、その才能を開花させてあげながら、伸びる環境を整える事が必要なのです。

ギフテッドの発達特性
以下は、Lovecky(Wood & Peterson, 2018 による引用)が示したギフテッドに特有の発達的特徴を、簡単にまとめたものです。
1.非同期的発達 Asynchrony
知的能力や言語能力が年齢以上に発達している一方で、情緒面や身体面は年齢相応、またはそれ以下であるなど、発達のバランスが取れていない状態を指します。本人や周囲が戸惑いやすい特徴。
2. 学ぶことへの強い情熱Passion for Learning
興味をもった分野については、年齢を超えた深さと集中力で学び続けようとします。「知りたい」「理解したい」という内発的動機が非常に強いのが特徴。
3. 強い感受性
感情、思考、感覚、興味関心などが非常に強く表れます。喜びも怒りも深く、周囲からは「大げさ」「扱いにくい」と誤解されることもある。
4. 知的刺激と理解への強い欲求 Need for Mental Stimulation and Understanding
表面的な説明や単純作業では満足せず、「なぜそうなるのか」「本質は何か」を理解しないと先に進めない傾向がある。
5. 達成への強い意欲 Drive to Achieve
自分で設定した高い目標に向かって努力し続ける力があり、外からの評価よりも、自分自身の基準を重視することが多い。
6.完璧主義 Precision and/or Perfection
曖昧さを嫌い、細部まで正しくやろうとします。完璧主義が強く出ると、失敗を極度に恐れたり、行動に移れなくなることもある。
7. 高い道徳的感受性Moral Awareness
公平さや正義、人の気持ちに対して非常に敏感です。年齢に不釣り合いなほど、社会問題や倫理的な問いに心を痛める。
8. 内向性 Introversion
一人で考える時間を好み、少人数や静かな環境で力を発揮する。内向的であっても、社会性が低いわけではない点が重要。
これらの特性はしばしばギフテッドの弱点としても表現されることもあるので、別カテゴリー 「ギフテッドの弱点」で説明しています。
