ギフテッドは後天的に育てうる能力
ギフテッド教育の大家、レンズーリ博士は、「ギフテッドとは発展しながら形成されていくものであり、ポテンシャルのある子どもたちは励ましと時間、努力によってギフテッドに育てられていくものである。」としています。
もちろん先天的に並外れた能力を持ち合わる「超天才的」なギフテッドもいますが、ギフテッドの「資質」のある子どもたちがこの3つの要素を伸ばしていく中で、顕著なギフテッドとして後天的に完成される子どもたちも沢山いるのです。
私が勤務していたギフテッド教育に特化した私立学校では、入学の時点で必ずしもこの三つの輪の真ん中に属していなくても、そのポテンシャルがあると認められた子どもたちは入学が認められていました。
学校でギフテッドとして教育されていく中でその才能を伸ばし、本格的なギフテッドとして開花していく子供たちも大勢いました。
特記すべきこととして、学校では教員の指導や課題だけではなく、むしろ子供たち同士がお互いの才能を認識しあい、刺激を与え合いながら総合的にIQもEQも高め合っていったのが印象的でした。
また、追々お話していきますが、これらのギフテッドの生徒の中には、ADHDやアスペルガーとして認められているお子さんが多いのです。
日本では発達障害というとネガティブな響きがつきまといますが、実はギフテッドの生徒さんには発達障害を持ち合わせる生徒さんが多いのです。
発達障害をネガティブに捉えるのではなく、ギフテッドとしての長所に焦点を当て、その才能を開花させてあげながら、伸びる環境を整える事が必要なのです。
